口腔機能が低下している人や経管栄養の人、義歯装着者は、歯肉や口蓋、頬粘膜、顎堤などに汚れが付着しやすく、誤嚥性肺炎や口臭の原因となります。
歯肉や粘膜には、毛先が細く軟毛の歯ブラシを使用すると良いでしょう。口腔粘膜清掃用歯ブラシは、頭部が大きく、柔らかい毛で広い粘膜面を効率よく清掃しやすく出来ています。また、ワイヤーの先端に軟毛が球状に植毛されているブラシなどがあります。
顎堤の清掃、喀痰などの口腔内の付着物をとるほか、唾液腺の刺激も行いましょう。また、毛の硬さやサイズには種類がある他、吸引機能の付いた製品も販売されています。
その他、粘膜の清拭に用いるスポンジブラシや、歯肉を傷付けずに毛先が歯肉溝や歯周ポケット内に入り込めるようにテーパード毛、先端極細加工毛が用いられた種類もあります。